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↑月刊誌『あまから手帖』、クリエテMOOK『山海の宿ごはん』の両方でご紹介いただきました。
クリエテ関西編集部の皆様に、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
・荒れ狂う海、吹き止まぬ風・
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グレイに染まる空からは突風が吹きつけ、シケで揉みくしゃになった高潮は ズドンズドンと地響きを立てながら岩に打ちつける。 岩は積年の荒潮で刻み込まれ、材木を積み上げたような奇怪な形をして いることから、材木岩と呼ばれている。 断崖絶壁で有名な奇岩名勝の東尋坊から北へ車で約10分。 ここを越前松島という。 『あらや』は越前松島国定公園前に数軒並ぶ民宿通りの最も海寄りに 位置する。だから突風と岩を砕く潮音が最も激しい場所でもある。 取材当日は特に荒れた天候で、宿のご主人さえも不安を隠せない様子だった。 例年、日本海の冬は厳しいものだが、今シーズンは特に厳しい。 しかし、この厳しさがあるからこそ越前のカニは美味い。 「この寒さと荒れた潮の中でこそ、カニはますます逞しくなるんでしょうね。 日本海には無数の海溝があるといわれてますけど、この前の海は特に深いんですよ。 深度300~400mのところで育ったカニがこの時期になると産卵のために 100~200mほど上がってくる。そこで漁が行われるわけですね」。
三代目の哲弥さんが風にも負けぬ勢いで矢継ぎ早に話す。 店頭にはカニがたくさん入った生簀、その脇の鍋からはグツグツと湯気が上がり、 玄関には発送用の発泡スチロールが山積みになっている。 哲弥さんはここで地方発送するためのカニをひたすら湯がいているのだ。 風を避けるようにひっそりと静まり返っているこの通りにあって、 『あらや』だけが活気に満ちていた。 1/3
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・「生きた越前ガニ」を扱います・
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